実録・ガールズバー放浪記~過去の自分に涙目~第5話「夜の街に触れ世界が広がり出したあの頃」

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ガールズバーに1人で行くことに慣れた中でも、社内の人間と二軒目に遊びに行く機会はちょこちょこあった。

 

というのも、当時のメンバーは20代中盤~30代中盤の血気盛んなお年頃。

何がなんでもシメはお姉ちゃんだったから。

 

私がガールズバーに行くきっかけを作ってくれた先輩である「大和田(オオワダ・仮)さん」は根っからの遊び人。

仕事帰りに飲みに行ってお姉ちゃんと遊び、翌日二日酔いという日々。

 

そんなとある昼下がり。大和田さんからヤンチャな一言が。

 

 

大和田「そういえば栗尾(クリオ)と飲んだことないなあ」

 

 

栗尾とは私の4ヶ月後に入った同い年の同期。

前職はラブホテルの支配人で千葉県在住という異色の経歴である。

 

 

神崎『栗尾はお酒ほとんど飲めないですからね。この前もカシオレ2cm飲んで顔が真っ赤っかになっていましたし』

 

 

大和田「んー無理して飲ませなければ大丈夫だろ。終電までに帰れれば。」

 

 

終電といっても栗尾の最寄りは確か津田沼だ。

電車に乗れたとて帰宅中に寝過ごすリスクもある。

そして家にいるのは酒が飲めない鬼嫁。

リスキー&リスキーだ。

 

 

という風に人間として心配している感じを出した後、非常に慎重に言葉を返した。

 

 

神崎『そうですね、近いうちに一緒に飲みましょう』

そのようなやり取りがあったものの、なかなか飲む機会は訪れなかった。

 

 

栗尾自身はルックスもイケメンで大人しいためか、入社当時は女性から大人気。

本来であれば全盛期のタイミングで栗尾と飲みに行き、

酔って醜態を晒す姿をバラして評価を下げたかったのだが、

その間にあった食事会で派手に女遊びをしていることが判明。

勝手に頂点から転げ落ちて行ったのである。

 

 

このあたりから栗尾自身も開き直ったのか、是非一緒に飲みたいという言葉を自ら発するようになったのである。

 

 

そしてその時はついに訪れた。

場所は日本一の歓楽街・歌舞伎町。

 

 

お店はガールズバー界の横綱、ギラギラガールズである。

 

続く

神崎龍平
某IT企業勤務の36歳営業マン。マッカランとオムライスをこよなく愛するメガネ男子。コロナ禍で疲弊するガールズバー業界を盛り上げるべく自らの体験を赤裸々に語り出した熱き漢(オトコ)でもある。好きな有名人は孫子と加勢大周。

 

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