お酒で肌荒れするのはなぜ?肌荒れの原因や肌にいいお酒とは

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お酒を飲んだ翌日に肌荒れしてしまうという方も多いのではないでしょうか?せっかくの美味しいお酒も「明日肌が荒れちゃうかも」と思ったら楽しく飲めませんよね。そこで今回は、お酒で肌荒れしてしまう原因や、お酒を飲んでも肌荒れしない方法についてご紹介していきます。

 

お酒による肌荒れの種類

お酒による肌荒れの症状や特徴は、人により異なります。翌日以降に出る肌荒れの症状として多いのは、次の2つの種類でしょう。

 

☑ ニキビや吹き出物(赤いブツブツ)ができる

☑ 乾燥してカサつく、かゆくなる

 

またお酒を飲んだ後すぐに肌が赤くなり(赤ら顔)、かゆみが出る人もいるのではないでしょうか。

お酒の後に起こる肌荒れは、症状に合わせた対策やケアが必要になります。まずは自分の肌荒れタイプを知りましょう。

お酒で肌荒れする原因とは?

それでは、なぜお酒を飲むと肌荒れしてしまうのでしょうか?肌荒れの特徴別にみていきます。

お酒でニキビや吹き出物ができる原因

お酒を飲むと、アルコールの代謝のために働くのが肝臓です。しかし、肝臓が担っているのはアルコールの代謝だけではありません。

食事で摂取した脂質を分解するのも肝臓の役目の1つです。アルコールの代謝で忙しい場合には、脂質の分解は後回しにされてしまうので、分解しきれなかった脂質は毛穴詰まりの原因になります。これによりニキビや吹き出物ができてしまうのです。

お酒で乾燥肌になる原因

お酒には利尿作用があります。お酒だけを大量に飲んでも、それ以上の量の尿が排出されてしまうので、脱水症状を引き起こしてしまいます。身体が脱水症状を起こしているということは、皮膚も乾燥するということです。

また、お肌のうるおいを保つために欠かせないのが、成長ホルモンです。成長ホルモンは睡眠の質が下がると分泌量が低下してしまいます。アルコールが抜けない状態では、質の高い睡眠をとることはできません。その結果、成長ホルモンの分泌量が低下し、肌も元気がなくなってしまうのです。

お酒で肌が赤くなる、かゆくなる原因

お酒で肌が赤くなるのは、毛細血管の拡張が原因です。アルコールの分解の際に発生するアセトアルデヒドの作用であり、すぐに治るようであれば特に心配する必要はありません。

ただし、お酒を飲むと肌がかゆくなったり、蕁麻疹が出るという方はアレルギーを起こしている可能性もあります。

過度な飲酒は避け、気になるようであれば皮膚科やアレルギー科を受診するようにしましょう。

お酒による肌荒れはすぐに治る?

お酒によって肌が荒れてしまっても、通常であれば数日から1週間程度で治ります。しかし、その間にまたお酒を飲んでしまうと肌荒れが酷くなってしまう可能性もあるため、1日でも早く肌荒れを治すためには、禁酒をすることをおすすめします。

ただし、長期間(10年以上)に渡ってお酒を飲み続け、肌荒れを放置し続けていた人の場合、きれいな肌を取り戻すのは難しいかもしれません。

肌荒れが治るかどうかは、お酒を飲んできた期間に比例します。肌内部のコラーゲンやエラスチンといった、ハリやうるおいに関わる繊維は一度破壊されると戻りません

お酒が大好きでも、肌荒れを引き起こしている場合は禁酒も検討した方が良いでしょう。

お酒を飲んでも肌荒れしない方法はあるの?

「いくら肌荒れするとわかっていても、大好きなお酒をやめたくない」という人もいるでしょう。それでは、お酒を飲んでも肌荒れしない方法はあるのでしょうか?

100%肌荒れが予防できるわけではありませんが、いくつか対策はあるのでご紹介します。

水分補給をしっかりする

お酒には利尿作用があり、飲んだ量以上が排出され、それが乾燥肌の要因となることは前述した通りです。水分不足の対策として、飲んでいる最中や飲んだ後にしっかりと水分補給をしましょう。ミネラルウォーターやスポーツドリンク、吐いた後などには経口補水液を活用して身体が乾いてしまうのを防ぐようにしてください。

飲む量を調整する、ペースを遅くする

肝臓の分解機能には限界があり、オーバーしてしまうと脂質が分解されずに、ニキビや吹き出物の原因となります。それを防ぐためには、飲む量を調整するのが有効です。アルコールの分解能力は人それぞれですから、自分の許容量を把握し、それ以上は飲まないようにしましょう。

また、お酒を飲むペースが早いと、肝臓での分解が追いつけなくなってしまいます。飲むペースはできるかぎり遅くするように心がけましょう。

睡眠をしっかりとる

アルコールを分解するためには、睡眠の質も重要です。睡眠は美肌のカギを握る成長ホルモンの分泌にも深く関わっています。深夜まで飲み歩いたり、飲み潰れてそのまま寝てしまったりすると、睡眠の質が下がります。睡眠の質の低下は肌荒れだけでなく、二日酔いなどの嫌な症状の引き金にもなりかねません。

飲んだ日の夜はしっかりと睡眠時間を設けることを意識してみてください。

栄養ドリンク、サプリを活用する

アルコールの分解の際には、肌荒れ予防に効果があるとされるビタミンB1など栄養素が消費されてしまいます。食事から摂取する量だけでは充分ではないかもしれません。普段の食事だけでなく、ビタミンB1を含む栄養ドリンクやサプリを活用するのも良いでしょう。

また、肝臓の分解機能をサポートするウコンや肝臓エキスが配合された栄養ドリンクもおすすめですよ。

スキンケアをしっかりする

肌荒れしてからではなく、お酒を飲む前、飲んだ後にはいつもよりも入念にスキンケアを行いましょう。飲み会で疲れたからとメイクを落とさずに寝ることは避け、しっかりクレンジング、洗顔で汚れや皮脂を落とし切ってください。

乾燥を予防したり、ニキビを予防できる薬用(医薬部外品)の化粧品を活用するなど、自分の症状に合わせたケアがおすすめです。パックなどのスペシャルケアを取り入れるのも良いですね。

 

肌に良いお酒や肌荒れしにくいお酒ってある?

飲んでも肌荒れしにくいお酒や、飲むことで美肌効果が得られるお酒はあるのでしょうか?肌荒れしたくない人のために、いくつかおすすめのお酒を紹介します。

日本酒

日本酒には、「」が含まれています。麹から発見された「コウジ酸」には、シミやくすみの原因であるメラニンの生成を予防する効果があり、美白美容液にも配合されています。

ちなみに、血行が良くなるので熱燗で飲むのがおすすめです。

赤ワイン

赤ワインには、ポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。

ちなみに、白ワインにもポリフェノールは含まれているのですが、含有量が赤ワインには劣ります。

最後に

今回は、お酒で肌荒れが起きる原因や、お酒を飲んでも肌荒れしない対策について紹介してきました。アルコールを過剰に摂取すると、肌の乾燥やニキビ、吹き出物の原因になります。肝臓の分解機能には人それぞれ差がありますから、自分にとって適切な飲酒量を正しく理解する必要があるでしょう。お酒による肌荒れは適切にケアすれば治るものです。それほど心配する必要はありません。しかし、長年にわたって飲酒を続けていると、肌がどんどん荒れてしまう可能性もあります。美肌をキープしたいなら、お酒の飲む量やペースには気をつけたいですね。

 

以上、お酒で肌荒れするのはなぜ?肌荒れの原因や肌にいいお酒とは…という話題でした!

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