無心で針をブスブス刺せば、愛する男も形にできる。そんなロマンティックな一夜のお話《現役ガールズバー店員の部屋飲み日記》

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はい、こんにちはー。M子です。

引きこもり力高めなM子でも、さすがにずっと家でゴロゴロするのに飽きてきた今日この頃。憧れのゲーム三昧生活も、いざやってみたら1ヶ月くらいが限界でしたわ。基本的に飽き性なんですかね。

さて。あまりに暇を持て余したM子は、新たな暇つぶしにチャレンジすることにしました。手芸。

けっこうね、アクセサリーとか自作するの好きなんですよ。ガサツに見えて意外と女子力高いでしょ?まあ、好きなデザインがなかなか見つからなかったときに作ってみたら、面白くてハマっただけなんだけど。しかも安上がりだし。んで、せっかくだから、前から興味のあった羊毛フェルトに手を出してみました。

羊毛フェルトっていうのは、布になる前の繊維状のフェルト。専用の針でブスブス刺すと繊維が絡まって固まるので、形を整えていろんなものを作るわけです。コツとセンスがまあまあ問われるもんで、ネットで検索するとかなりヘヴィな失敗作を見ることができます。世の人の失敗作を見ると、なんか心が洗われるよね。あぁ、私もうまくできなくたっていいんだ……って。

そんなこんなでいきなりはじめてみた羊毛フェルト。今は百均でもスターターキットを売っているので、さっそく買ってみました。いいね、100円ではじめられる趣味。テレビを見ながらひたすらブスブス。映画を見ながらブスブス。とにかくブスブスブスブス……ひたすら毛の束を針で刺し続けます。

ベースができたら、ほかの色を乗せてまたもやブスブス。たまに指を突き刺して悲しい気持ちになりながらも、2時間ほどで初めての作品が完成しました。ペンギンのペン太さん。とりあえずどうにかごまかしの効くレベルにまとめあげることができましたよ。

無心でブスブスするのがけっこう楽しくなっちゃったので、翌日、さっそく新しいキットを購入し、またもやブスブス。この作業をひたすら続けたら、謎の悟りを開そうな気がしてきました。そんなこんなで、もうちょっといろいろ作ったら、いずれは大福(ハムスター)の姿をフェルトとして残してみたいなぁ、なんて思っています。白くてふわふわの大福さんは、きっと、羊毛フェルトのモチーフにぴったりだと思うの。愛する男の姿を形に残す。うーん、なんて素敵。

そんなロマンティックな夜の1杯目は、シャンパンから……と言いたいところですが、あいにく手元にないので、シードルで我慢することにします。

今日の一杯

■メルシャン ME いしい酸化防止剤無添加ワイン シードル 500ml

価格:534円

シードルのおいしさって正直最初はよくわからんかったな。初めて飲んだやつは、マジでなんかちょっと酸味と渋みの強い炭酸水って感じで。でも、これはこれでただの炭酸リンゴジュース。甘い。ただ、どっちにしろ慣れてくると、最初の1杯ってこういうのでいいんだよ!って気持ちになってくるから不思議。まあ、軽くてゴクゴク飲めちゃうので、1本なんてあっという間になくなっちゃうんだけど。

魚でも肉でも、和食でも洋食でも。まずはシードルを飲んで食欲を刺激しておくと、なんでも美味しくいただけちゃうはずです。よーく冷やしておくのをお忘れなく。

 



M子M子

東京都出身。学生時代からガールズバーでアルバイトを始め、早5年。いったんは企業に就職するも、一身上の都合で舞い戻ってきた。彼氏なし、貯金なし、やる気もなし。毎日の晩酌を心から愛する25歳、独身女子。ただ今、ジャンガリアンハムスターの“だいふく”と同居中。

 

 

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